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浸透トレンチ

ここではあまり需要がないと考えられますが浸透トレンチについて紹介していきます。
緊急を要したこと、自営業のため時間の都合がつくこと、浸透システムの費用が予想より高額であったことから、自分で浸透トレンチを設置したプロセスを写真とともに紹介していきます。

浸透トレンチ記事一覧

浸透トレンチとは雨水を浸透およびろ過させて地中に排水する施設をいいます。なぜ自分で浸透トレンチを設置することになったかというと、3つほど理由があります。緊急を要する事態となった私は埼玉県の中部に住んでいますが、自宅周辺は本下水の環境が整っていません。よって、自宅の排水は浄化槽を埋め込んで、そこからの汚水を敷地内に設置した浸透枡(縦穴を掘ってそこに汚水を流し地中にて浸透させる)にて浸透させている状態...

浸透システムの費用が高額浸透枡が詰まってしまったことにより、何らかの浸透システムを設置しなければならなくなりました。しかし、このような事態となるまでは自宅の排水システムがどのようになっているかも知りませんでした。その程度の知識しかない人間が何もできるはずがありません。そこで友人が工務店を経営しているので相談してみました。友人から自宅の排水システムのことを教えてもらい、浸透システムについても教えても...

浸透トレンチを設置することは決めましたが、他にも決めなくてはならないことはたくさんあります。ということでまずは工務店経営の友人に相談しながら計画を立てました。浸透トレンチ設置のポイントは、素人である自分でも簡単に設置できるようなものとすること、工事期間が長期間とならないこと、費用が掛からないことの3点です。一番重要なのは、果たして素人の自分が浸透トレンチを設置できるかということでした。しかし、プロ...

もう少し浸透トレンチの設置について説明しますと、自宅の裏に浄化槽があります。これが自宅の裏にある浄化槽です。その浄化槽からパイプが伸び、1つの枡を経て自宅横へと伸びています。そこに枡があり、そこから自宅正面の庭の角にある浸透枡へとパイプがつながり汚水を流しています。これが浄化槽から伸びたパイプがつながる自宅横の枡です。これは自宅横の枡から撮った写真で、この枡から遠くに見える緑色のバケツ下にある浸透...

浸透トレンチの設置にあたり準備したものといえば二つ、必要なものの購入と隣家への承諾です。浸透トレンチの設置箇所が隣家に面した箇所であったこと、雨水の浸透トレンチではなく汚水であることから臭いの問題が起きる可能性があることから、工事に当たって事前に隣家に承諾を得ました。隣家といいましても親戚であったため快諾を得れました。また臭いの問題も浄化槽から流れ出た汚水が地中にて浸透させるということで、臭いはほ...

購入したもの透水シート透水シートは目詰まりを防ぐためのシートです。浸透トレンチは土を掘っていきそこに砕石を敷き詰める方式です。さらに砕石の上に土を被せます。よって浸透トレンチは工事が終われば元の状態に戻ることとなります。この際に透水シートで砕石の周りを覆います。そうしないとせっかく浸透させるために敷き詰めた砕石の隙間に土が入り込み浸透しなくなってしまいます。これを防ぐための透水シートになります。価...

浸透トレンチのプロセスを簡単に説明しておきましょう。採寸浸透トレンチの設置する場所の採寸をおこなって、ロープを張り工事箇所を決定します。土を掘る既存のパイプ下30cm程度までひたすら掘る。透水シートの設置横の部分の透水シートを設置する。有孔管の設置既存のパイプを取り除き、有孔管を接続する。土を掘り起こす踏み固まった土を軽く掘り起こす。砕石を敷く購入した砕石を敷きつめる。透水シートの設置敷きつめた砕...

浸透トレンチの工事に当たりまず最初に行うことは現場の採寸です。浸透トレンチを設置する場所によって浸透トレンチの大きさが異なってきますが、私の場合は写真にもあるように家の横の限られたスペースに設置することとしたので採寸は厳密には行いませんでした。まずは横幅を決めました。現場は隣家との境にあるブロック塀から住居までが1m60cm程度しかありません。そして既存のパイプが塀から70cmのところを通っている...

ざっくりとした採寸が終わったら一番大変といってもいい土を掘る作業を行います。スコップは2種類使用しました。一つは先のとがったスコップです。現場は幸いにも半分は花壇のようになっていたためやわらかい土でした。もう半分は庭砂利を何回も敷いて通路として使用していたため硬く締まった土壌となっています。硬い土を掘るには先のとがったスコップでないと掘ることはできません。もう一つは先の四角いスコップです。これは一...

浸透トレンチの工事に当たって面倒なことがあります。それは掘った土の処理です。横幅1m、縦8m弱、深さは最大で90cmの土を掘り出すわけですから、その量は相当なものとなります。土は地中の踏み固められた状態から掘り出すと、容量が増えるわけではありませんが3倍程度になるといわれています。写真からもわかるように、私の場合は3箇所に土を置いておきました。ここは工事箇所に隣接する花壇のスペースです。ここは工事...

土堀りについてもう少し説明します。写真のように私の場合はパイプの下30cm程度しか掘りませんでした。これは数年以内に行われる本下水接続までのつなぎの浸透トレンチであることから深くは掘らなかったのです。最近行われている雨水の浸透トレンチは、有孔管の下1mは掘る必要があり地上からは1m55cm掘る構造が一般的なようです。小型のユンボで工事できるスペースがあれば問題ないでしょうが、私の場合は場所が狭く、...

透水シートはその字ごとく水を通過させるシートです。工事した浸透トレンチの周りを透水シートで囲むことで土の進入による目詰まりを防いでくれます。透水シートは下側以外の全てを覆います。透水シートは写真左側にある白いものです。幅は1m、長さは10mで価格は2,980円で近くのホームセンターで購入しました。工事した浸透トレンチの大きさからして二つ必要でした。この段階では、横の部分に設置します。写真のように重...

透水シートの設置が終わりましたら、有孔管の設置を行います。工事を行っている場所は狭いため、広い場所にて準備を行います。最初は有孔管にジョイントを接続します。私の場合は既存のパイプの直径が100mm、新設する有孔管の直径が150mmであったため、太さの異なるジョイントを接続しました。ジョイントはそれぞれの有孔管に接続します。その際に接着剤を使用するのですが、接着剤の缶に記載されている使用方法では1回...

次は有孔管同士の接続と既存パイプへの接続を同時に行います。私の場合は浸透トレンチの長さは8m弱であり、1本の有孔管の長さは4m弱ですので2本購入し接続となります。同じ太さの有孔管の場合は写真でわかるように、ジョイントを使用することなく接続できるようになっています。接続の方法としては、まず有孔管を既存のパイプへとそれぞれ接続します。現場の長さよりも有孔管の方が長いため、その場にて一方の有孔管を少し長...

次は砕石を敷く作業を行いますがその前に行っておくことがあります。それは土の掘り返しです。どこの土を掘り返すかというと工事箇所の下の部分です。写真のように予定していた深さまで土を掘ると、それ以降は透水シートの設置や有孔管の設置などを行い下の土の部分はすっかり固められてしまいます。これでは水の浸み込みが悪くなってしまうことが考えられますので、砕石を敷く前に土を掘り返しておきましょう。次は砕石を敷く作業...

砕石を敷く準備に当たって一番重要なことは、砕石を置く場所と工事箇所との距離です。私の場合は、工事箇所は自宅横の狭い場所、砕石を置いた場所は普段車を置いている場所としたことから距離が10メートル程度離れてしまったためその移動に苦労しました。可能な限り工事箇所と砕石を置く場所は近づけましょう。工事箇所と砕石を置いた場所が離れ、一輪車にてひたすら砕石を運ぶこととなるのですが、途中に玄関テラスの段差があり...

砕石を一輪車に載せて浸透トレンチの工事箇所に敷いていくのですが、写真でわかるようにまずは手前に砕石を敷いていきます。こうして手前側に砕石を目一杯敷き詰めて地面との段差をなくします。段差がなくなれば一輪車を工事箇所の中に入れることができますので楽に砕石を敷くことができます。砕石を敷いて行く際に注意が必要なことがあります。それは隙間を埋めることです。使用した4号砕石は細かな石ではありませんので、敷き詰...

砕石を敷き終わりましたら透水シートの設置を行います。横の部分につきましては砕石を敷き詰める前に設置してありますので、ここでは砕石の上の部分に設置することになります。写真でもわかるように、横の部分の透水シートにつきましては設置した際に地面より多少高く設置しておきました。これにより上の部分の透水シートを設置して、その後に横の部分の透水シートを被せれば砕石部分はしっかりカバーすることができます。ここで透...

透水シートを隙間なく設置したらその上から土を被せます。一輪車にて土を運び透水シートの上に被せるだけの単純な作業です。土には隙間が多くあり踏み固めるとかなり沈みますので多めに被せるようにします。工事箇所全面に土を被せたらあとは踏み固めるだけです。土の踏み固めに当たっては踏み固めようの工事道具があれば楽ですが、私の場合は適した道具がなかったため足で踏み固めました。あとは雨が降ることによってだんだんと土...